東日本大震災から5年が経とうとしている3/4(金)、国際文化会館(東京、六本木)でCRプロジェクト主催の国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性」が開催されました。CRのこれまでの活動でお世話になった方々にも多くご来場いただき、来場者は延べ100人を超えました。
第一部では登壇者がそれぞれの立場から災害が発生した状況における実践的なアートの事例を紹介し、第2部ではその発表をもとに、大惨事におけるアートの可能性をテーマにディスカッションが行なわれました。災害とアートの関係から美術館やギャラリースペースのあり方を問う話題や、原発事故によって居住が制限された地域で現在進行形で行なわれている展示について、またCRにおいて被災地で実践的に行った活動の成果と大学としての教育的な効果との両立に言及する話題など、多岐にわたって議論が白熱しました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。(飯田)
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ハイブリッドアート演習:ライトアート展示を開催
2月8日(月)から2月14日(日)にかけて、ハイブリッドアート演習の授業チームが福島県奥会津地方の三島町川井地区でLEDを用いたライトアートの展示、「森のはこ舟アートプロジェクト 森 光 水」展が開催されました。
昨年度に引き続き、このプロジェクトは自然エネルギーの電力化という日本が持つ課題をアートと最先端のテクノロジー、そして三島町という豊かな森と山の地域で美しく視覚化し、世界へ発信させることを目的としています。
この展示で使用される電力は、NPOとの協働によるマイクロ水力発電とストーブの熱発電による自然エネルギーで全てまかなわれています。
今年度はカラーキネティクス・ジャパン株式会社と日産自動車株式会社の機材協力によるライトアート作品も展示されました。
今回の展示会を開催するにあたり、2015年11月と12月にそれぞれ一泊二日の現地でのリサーチを行いました。現地の方々に民芸品や農具の紹介、歴史や自然について紹介して頂き、三島町の文化に触れることで、その要素を作品に取り入れることができました。
参加学生も雪国でのライトアートという初めての試みで、作品に対して試行錯誤しながら、三島町での現地の住民の方々や、行政の方々、多くの協力があり、今年も素晴らしい展覧会を一緒に作り上げることができました。
自然豊かで、温かみのある三島町とライトアートとの調和、美しい空間が広がりました。
参加学生
LI, NA, LI SILI、FOKKER, RICHARD、石川夏樹、三枝陽介、田綿遥妃、沼田拓也、宮澤響、山本耕嗣、五十嵐理乃、石山望、市川由佳、勝部里菜、佐山円未、白山珠奈子、鈴木実優、町長しおり、吉村勇紀、李素和
主催
森のはこ舟アートプロジェクト実行委員会
逢坂卓郎+筑波大学CR+芸術系村上史明研究室
NPO法人会津みしま自然エネルギー研究会
三島町教育委員会
協力
日産自動車株式会社
カラーキネティクス・ジャパン株式会社
エコ・パワー株式会社(会津若松ウィンドファーム)
一般社団法人IORI倶楽部
三島町生活工芸館
(芸術4年 別城)
体感体験ラボ「はなわまち湖水伝説・義家と湖のおおきな龍ワークショップ」開催
2016年2月20日(土)に福島県塙町にてパペットを用いた人形劇のワークショップを行いました。
参加者は、塙町在住の小学1年生から6年生までの36名に集まってもらいました。ワークショップ有志の集まりによる「はなわ探検隊」と呼ばれる生徒さん達で、今回は2015年度9回目で最後を飾るかたちとなりました。そのため、とても元気いっぱいに勢い良く参加してもらえました。
人形劇は、古来より塙町に伝わる湖水伝説を元に脚本を制作しました。出演は、八幡太郎義家とカッパ3匹、白いおおきな竜です。
『義家が塙町を旅をしている途中におおきな湖を発見します。湖に近づくとぐるぐると動く影が!義家は塙町でも1番高いとされる弓張山へ登り、その影に向かって弓を放ちました。小さなカッパが出てきて「止めて!」と言い、一緒に竜退治をお願いします。子ども達へもパペットを制作し、自分たちの仲間を作ってと助けを請いました。その後、子ども達みんなとパペットによる仲間を制作しました。後半劇にはちいさなカッパのお兄さんカッパが2匹登場し、実は竜は悪者ではないと諭しました。義家が放った矢をみんなで竜から抜いてくれと頼みます。お兄さんカッパがおまじないをすると白いおおきな竜が登場し、子ども達に矢を抜いてもらいました。ラストには義家が喜びをお祭りによって表現しようとみんなで大きな輪になってダンスによる宴をし、めでたしめでたしとなりました。』
約1時間30分のワークショップでしたが、アンケートには、「時間が短かかった」など意見もあり、とても集中して楽しんでもらえたようでした。「とても楽しかった」や「スタッフにたくさん手伝ってもらった」などのアンケート結果が多数であり、子ども達には大変喜んでもらい、パワフルに参加してもらったことは体感体験ラボのみ
んなにも刺激と達成感を与え、お互いの相乗効果によって気持ちが高められた会となりました。ラボの学生には多くの準備で大変な部分が目立ちましたが、終了後は心地よい疲労感と共に笑顔でつくばの帰路に着きました。
(小野)
体験・体感ラボ 大曽根児童館ワークショップ開催
体験・体感ラボでは12月9日につくば市の大曽根児童館でワークショップを開催しました。
開催にあたり、児童館の特色や子どもの対象年齢、また、開催する地域に関しての事前リサーチを行い、つくば市谷田部の地域性と創造性、そして身体性を組み合わせた人形劇のストーリーについて話し合いを重ねました。
ストーリー決めでは、今回江戸時代のつくばに実在した飯塚伊賀七という発明家を人形劇に登場させ、谷田部郷土資料館での見学もふまえ、「小田城」や「輪時計」「からくり人形」などをキーワードにサブテーマの検討を行いました。
結果として伊賀七の発明品であるからくり人形の部品が泥棒に盗まれてしまった、という導入から、皆でパペット人形を作って伊賀七を助けにいこう、という展開にまとまり、人形劇の練習、音響、パペット造りの材料選定、安全性の確保、子ども達への対応等、これまで実施したワークショップ経験も活かしながらの準備が進められ、本番を迎えました。
大曽根児童館の子ども達はとても元気で、人形劇のレスポンスやパペット制作も積極的に取り組み、泥棒のアジトへ忍び込み身体を動かす場面では、暗闇の中で障害物を越えながらスリルを楽しんでいる様子でした。
ワークショップを通じ、ラボのメンバー中でも大人と違って言語的な介入が難しい子どもに対して遊びや創造、表現が心のケアにつながるのではないかという新たな発見が生まれています。(芸術MC1年 長田)
2015年度CR講評会が行われました
予告:カタストロフィーと芸術 第10回
空き空間チーム「いどばたギャラリー」開催
空き空間チームでは11月1日〜5日までの期間、「いどばたギャラリー」を開催しました。
現在使われていない空き地にアート作品の展示を行うことで、井戸端会議のように自然と人が集まり、会話が生まれるようなコミュニティスペースを作ることを目指しました。
展示したのは、10月24日のワークショップで北条小学校の子どもたちやふれあい館の皆さんと一緒に作ったカラフルな秋色はっぴです。
期間中は、多くの人が足を止めて展示を見てくれました。来てくれた皆さんと会話をしたり、はっぴを着て写真を撮ったりと楽しい時間を過ごすことができました。
ワークショップに参加してくれた子どもたちもそれぞれ作ったマイはっぴを着て遊びに来てくれました!
また、まちづくり振興会の皆さんのご厚意で、11月14日に宮清大蔵にて行われたウィーンピアノ四重奏団のコンサートの際にも展示をさせていただきました。ウィーンフィルの方々もはっぴを着てくれました!
宮清大蔵のクラシックコンサート
(社工4年 村中)
空き空間チーム「はっぴづくりワークショップ」開催
空き空間チームでは10月24日に、北条小の子どもたちとはっぴづくりワークショップを行いました。
これは11月1日に開催する「いどばたギャラリー」に向けた企画で、展示用の5色のカラフルな秋色はっぴに加えて、それぞれマイはっぴのデコレーションを行うワークショップです。
「いどばたギャラリー」を秋の北条市と筑波山麓秋祭りという二つの祭りに合わせて開催し、子どもたちと空き空間チームのメンバーではっぴを着ることで、若い世代にも祭りや地元に興味を持ってもらいたいと考えました。
また、かつて呉服店が営まれていた北条ふれあい館ではっぴを作ることで、子どもたちにも北条の歴史を感じてもらいたいと考えました。
最初は戸惑っていた子どもたちも、慣れてくると自由な発想で思い思いのデコレーションをしていました。みんな一生懸命作業してくれたおかげで、たくさんの素敵なはっぴが完成しました。「いどばたギャラリー」での展示が楽しみです!
ふれあい館の皆さんには、この日以外にも、はっぴの縫い方を教わったり、作業を手伝っていただいたりと大変お世話になりました。ありがとうございました!
(社工4年 村中)