いわき視察

4月25日に福島県浜通り方面の視察を実施しました。
東日本大震災と福島第一原発事故から4年を経た現地で実際に生活を送る方々からお話を伺うことを目的として企画し、学生24名・教職員8名が参加しました。
最初に訪問した富岡町では、同町おたがいさまセンターで語り人を勤めている西原千賀子さんが案内役をしてくださいました。除染が急ピッチで進められいる町内には暮らしている人はおらず、
西原さんが語る住民の皆さんの思
いとともに無機質な風景が印象に残っています。
                                                                                   
IMG_7559
IMG_7573
続いて楢葉町にある東京電力福島復興本社を訪ね、同社の石崎芳行代表に事故処理の現況や復興に向けた取り組みについて説明を受けました。住民不在の町の視察に次いでのことであったせいも手伝い、メンバーからは盛んに質疑が挙げられ、ひとつづつ応答いただきました。
IMG_7578
いわき市内に入り海岸沿いに移動しながら、防潮堤建設に関わって顕在化した問題について話してくれたのは、サーフショップを経営する傍ら海岸を保全するボランティア活動を主催する小林裕一朗さんです。防潮に関する防災計画については、被災から時間を経るに従って見えてきたものがあるといい、利用者の要望が取り入れられにくい構造であるとのことでした。
IMG_7632
いわき市内中之作港にほど近い清航館でお話をうかがったのは、中之作プロジェクトの豊田さんです。清航館は地域の力を活用しながら手作業でリノベーションしたという築200年の古民家で、地域に開放されており、この日も夕方に開催されるミニコンサートの準備が進められていました。
IMG_7668
最後の訪問先は最初の訪問先であった富岡町から避難している方々が暮らす泉玉露応急仮設住宅です。先出の西原さんに加え、堀内則夫さんが対応してくださいました。生まれ育った家に戻ることができないことの無念さが、ひとつひとつの言葉からもその間からも伝わってくるお話でした。
IMG_7706
帰路では各自が視察の内容を経験や知識に照らしながら、自分たちとのつながりを自問することとなりました。プロジェクトの最後の1年間の活動期間に、有効に繋げていきたいと考えています。(林)

いわき視察 2日目

いわき視察2日目はまず久之浜漁港を視察し、漁師の方から原発事故後の
いわき市の漁業の様子や、試験操業の状況などを伺いました。
続いて、小名浜魚市場を視察し、魚介類の放射性物質検査機器や検査方法の
説明を聞きました。

午後からは、薄磯海岸のそばにあり、津波の被害を受けた豊間中学校の校舎を
視察し、豊間中学校校長先生より当時の学生達の避難の様子や、震災後の福島県の
小中学校の状況を伺いました。
最後に、富岡町から避難された方が暮らしている泉玉露応急仮設住宅に伺い、
市民ボランティアの方に仮設でのコミニュティーづくりのための活動内容を聞きました。

今回の視察では、様々な立場の人のお話を聞く事がでしました。
この視察でお会いした方々は、前向きで力強く震災と向き合っていたのが
印象的でした。しかしまだまだポジティブになれない方も多いこと、
今回お話を頂いた人達の中でも、それぞれの考え方があることなど、
いわき市や福島県の抱える問題は多様であることがわかりました。
今回の視察で自分が気付いた問題点に、自分の考えを持って真摯に向き合って
いくことが大切なのではと感じます。
(赤木)

DSC_0231

DSC_0399

いわき視察 1日目

4月25日、26日で一泊二日のいわき視察に行ってまいりました。
今年の視察の参加学生は58名。この視察は震災から3年が経ち、震災と原発事故の
影響を受けた福島県いわき市が、現在どのような状況にあるのかを実際に自分達の目で見て、
考えてもらう為に企画されました。
またFUKUSHIMA VOICEが制作した「いわきノート」に出演された方達の所へも伺い、
貴重なお話を聞いてまいりました。

一日目はまず、フェイジョアという果樹を栽培するゆうゆうファームを視察し、
福島県の農業や風評被害の状況についてお話を伺いました。
続いて、いわき万本桜プロジェクトが行われている回廊美術館を視察し、代表取締役の
方よりお話を頂きました。
宿に到着した後のレクチャーでは、いわき市在住のサーファー、いわき市の報道カメラマン、
いわき市共同通信の方にお越し頂き、震災当時の状況や、現在のいわき市の様子など、
それぞれの立場からお話をしてくださいました。
質疑応答も盛んに行われ、有意義な時間となりました。
(赤木)

3ip2V3BQ1ZiyEBKV1LYF6MBqv02Cs9yiB5KvlSMq5WY

_05A6451

_05A6515

三陸視察ツアー

6/1,2に、今年も一泊二日の三陸視察ツアーを行いました。震災から二年が経ち、被災地は今どのような状況であるか自分たちの目で確かめます。今年は学生、教員合わせて約40名が参加しました。

一日目はまず石巻の復興商店街を訪れ、各自商店街のお店や高校生が中心となって運営している食堂などで昼食を取りました。
その後石巻沿岸部、門脇地区へ向かい門脇小学校を見学、がんばろう石巻・ありがとうハウスを訪問し、ありがとうハウスの尾形さんの被災体験をお聞きしました。実際の状況と報道との違いがあったこと、「来年、再来年のことより明日を見たい」という話はとても心に残りました。
被災地は昨年よりもがれきの山は減り、津波で流された跡は草地や空き地が広がり人の気配のなさに物悲しさを覚えました。





宿泊先の牡鹿半島に入り、現地でボランティア活動されている方から震災直後の混乱状況や、人口減少など現状の問題や取り組みなどをお聞きしました。



宿泊先では夕飯後、一人ずつ一日目の感想を話しました。「実際に来てみたけど実感が沸かなかった。想像することの難しさを感じた」「無力感を覚えた」「メディアを通してでなく自分の目で確かめられた」などの感想があり、困惑した様子も見られましたがみんなで意見を共有でき有意義な時間を持つことができました。


二日目はまず女川町を訪れ、津波が押し倒した鉄骨の建物の見学、続いて向かった南三陸地区の復興商店街では南三陸のならではのご馳走を頂き、また安藤先生の復興住宅を見学しました。



最後に東松島のおのくん制作現場を訪れ、仮設住宅の方たちが生き生きと制作にあたっている姿を見ることができ、無力感を覚えた一日目から復興支援はできることから始めればいいと希望を持つことができました。



今回の三陸視察でも多くの方々にご協力いただき、また貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
参加した学生は自分の目で見て感じたことをチームのみんなに報告し、今後の活動に生かしてほしいと思います。(橋本)

CRプロジェクト WEB SITE OPEN

創造的復興プロジェクトのホームページを立ち上げました。このページを中心にお知らせや活動報告を行います。

ちなみにこのプロジェクトの通称は、創造的復興の英訳である Creative Reconstruction の頭文字から、「CRプロジェクト」といたします。(片岡)

やっぺし祭り

大船渡市にある仮設商店街おおふなと夢商店街で行われたやっぺし祭り。東京から来たボランティアが行っているワークショップや出店があり、たくさんのお客さんが楽しんでいました。(片岡)

石巻

石巻でスポーツ店を営む松村善行さんにお話を伺いました。
商店街や避難所の現状などを話してくれました。(片岡)