3/25(金)に創造的復興プロジェクトの修了証授与式が行われました。
学群生20名、大学院生5名に修了証が授与されました。修了生たちの今後の活躍を心から願います。
さて4年間活動を続けてきたCRプロジェクトもこれで終了となります。
震災の復興も半ばでプロジェクトが閉じる形となりますが、この4年間でできたこと、できなかったこと、ともに受け止めつつ今後のそれぞれの活動に引き継いでいければと思います。
たくさんの方々に支えられてこれまでプロジェクトを継続することができました。
活動を通じてお世話になった多くの方々に、この場を借りて深く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!(飯田)
Author: CR
『いわきノート』札幌上映会
3月22日(火)に札幌市立大学COCキャンパス(札幌市真駒内)にて『いわきノート』の上映会が開催されました。CRが主催となって開催する最後の上映会でしたが、45名の参加者があり盛会となりました。上映後は学生監督と参加者との意見交換会が行われ、取材当時の様子や、制作の進め方など様々な質問が寄せられました。
また、上映会に関連して、CRの大熊町チームの作品も展示されました。この作品はいわき市に住むある家族の震災後の動きを追ってテキストと写真によってまとめたものです。大熊町チームの学生も来場し、上映会の前後の時間で来場されたたくさんの方々と交流しながら作品を紹介しました。
ご来場いただいたみなさま、札幌市立大学のみなさま、誠にありがとうございました!(飯田)
国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性」を開催
東日本大震災から5年が経とうとしている3/4(金)、国際文化会館(東京、六本木)でCRプロジェクト主催の国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性」が開催されました。CRのこれまでの活動でお世話になった方々にも多くご来場いただき、来場者は延べ100人を超えました。
第一部では登壇者がそれぞれの立場から災害が発生した状況における実践的なアートの事例を紹介し、第2部ではその発表をもとに、大惨事におけるアートの可能性をテーマにディスカッションが行なわれました。災害とアートの関係から美術館やギャラリースペースのあり方を問う話題や、原発事故によって居住が制限された地域で現在進行形で行なわれている展示について、またCRにおいて被災地で実践的に行った活動の成果と大学としての教育的な効果との両立に言及する話題など、多岐にわたって議論が白熱しました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。(飯田)
『いわきノート』が3月11日にYouTubeで無料公開
ドキュメンタリー映画『いわきノート』の本編がこのたび震災から5年を迎える3月11日(金)にYouTubeで無料公開されます。また、映画に出演いただいた方々を学生監督たちが今年の2月に再び取材した『iwaki 2016.2.5』も同時に公開されます。
公開に伴い、『いわきノート』WEBサイトもリニューアルいたしました。こちらでは本編視聴ページのほかに、撮影を行った学生監督たちのコメントや、映画のストーリー、映画に登場する言葉の用語説明なども掲載されています。WEBサイトは英語にも対応しています。
少しでも多くの方にこの映画を届けたいと思います。まだご覧になっていないお知り合いの方々にも是非お知らせください。
よろしくお願いいたします!
(飯田)
> ドキュメンタリー映画『いわきノート』WEBサイト
ハイブリッドアート演習:ライトアート展示を開催
2月8日(月)から2月14日(日)にかけて、ハイブリッドアート演習の授業チームが福島県奥会津地方の三島町川井地区でLEDを用いたライトアートの展示、「森のはこ舟アートプロジェクト 森 光 水」展が開催されました。
昨年度に引き続き、このプロジェクトは自然エネルギーの電力化という日本が持つ課題をアートと最先端のテクノロジー、そして三島町という豊かな森と山の地域で美しく視覚化し、世界へ発信させることを目的としています。
この展示で使用される電力は、NPOとの協働によるマイクロ水力発電とストーブの熱発電による自然エネルギーで全てまかなわれています。
今年度はカラーキネティクス・ジャパン株式会社と日産自動車株式会社の機材協力によるライトアート作品も展示されました。
今回の展示会を開催するにあたり、2015年11月と12月にそれぞれ一泊二日の現地でのリサーチを行いました。現地の方々に民芸品や農具の紹介、歴史や自然について紹介して頂き、三島町の文化に触れることで、その要素を作品に取り入れることができました。
参加学生も雪国でのライトアートという初めての試みで、作品に対して試行錯誤しながら、三島町での現地の住民の方々や、行政の方々、多くの協力があり、今年も素晴らしい展覧会を一緒に作り上げることができました。
自然豊かで、温かみのある三島町とライトアートとの調和、美しい空間が広がりました。
参加学生
LI, NA, LI SILI、FOKKER, RICHARD、石川夏樹、三枝陽介、田綿遥妃、沼田拓也、宮澤響、山本耕嗣、五十嵐理乃、石山望、市川由佳、勝部里菜、佐山円未、白山珠奈子、鈴木実優、町長しおり、吉村勇紀、李素和
主催
森のはこ舟アートプロジェクト実行委員会
逢坂卓郎+筑波大学CR+芸術系村上史明研究室
NPO法人会津みしま自然エネルギー研究会
三島町教育委員会
協力
日産自動車株式会社
カラーキネティクス・ジャパン株式会社
エコ・パワー株式会社(会津若松ウィンドファーム)
一般社団法人IORI倶楽部
三島町生活工芸館
(芸術4年 別城)
体感体験ラボ「はなわまち湖水伝説・義家と湖のおおきな龍ワークショップ」開催
2016年2月20日(土)に福島県塙町にてパペットを用いた人形劇のワークショップを行いました。
参加者は、塙町在住の小学1年生から6年生までの36名に集まってもらいました。ワークショップ有志の集まりによる「はなわ探検隊」と呼ばれる生徒さん達で、今回は2015年度9回目で最後を飾るかたちとなりました。そのため、とても元気いっぱいに勢い良く参加してもらえました。
人形劇は、古来より塙町に伝わる湖水伝説を元に脚本を制作しました。出演は、八幡太郎義家とカッパ3匹、白いおおきな竜です。
『義家が塙町を旅をしている途中におおきな湖を発見します。湖に近づくとぐるぐると動く影が!義家は塙町でも1番高いとされる弓張山へ登り、その影に向かって弓を放ちました。小さなカッパが出てきて「止めて!」と言い、一緒に竜退治をお願いします。子ども達へもパペットを制作し、自分たちの仲間を作ってと助けを請いました。その後、子ども達みんなとパペットによる仲間を制作しました。後半劇にはちいさなカッパのお兄さんカッパが2匹登場し、実は竜は悪者ではないと諭しました。義家が放った矢をみんなで竜から抜いてくれと頼みます。お兄さんカッパがおまじないをすると白いおおきな竜が登場し、子ども達に矢を抜いてもらいました。ラストには義家が喜びをお祭りによって表現しようとみんなで大きな輪になってダンスによる宴をし、めでたしめでたしとなりました。』
約1時間30分のワークショップでしたが、アンケートには、「時間が短かかった」など意見もあり、とても集中して楽しんでもらえたようでした。「とても楽しかった」や「スタッフにたくさん手伝ってもらった」などのアンケート結果が多数であり、子ども達には大変喜んでもらい、パワフルに参加してもらったことは体感体験ラボのみ
んなにも刺激と達成感を与え、お互いの相乗効果によって気持ちが高められた会となりました。ラボの学生には多くの準備で大変な部分が目立ちましたが、終了後は心地よい疲労感と共に笑顔でつくばの帰路に着きました。
(小野)
竈プロジェクト「常陽 食の商談会」参加
『いわきノート』いわき市を再び取材、インタビュー映像制作中!
国際シンポジウム開催のお知らせ
東日本大震災5周年国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性」が開催されます。
3.11後、復興支援を目指したさまざまな美術・デザイン・建築のプロジェクトが生まれ、多くは現在進行形で継続されています。シンポジウムでは、筑波大学創造的復興プロジェクトの活動報告や、各専門家による事例紹介とともに、大惨事が起きたときに芸術やデザインが果たしうる役割の可能性について討議します。
ぜひご参加ください。(赤木)
登壇者:
窪田研二(キュレーター/筑波大学芸術系准教授)
飯田高誉(インディペンデント・キュレーター)
近藤健一(森美術館キュレーター)
ヤコブ・リルモーゼ(X AND BEYONDディレクター)
宮原克人(漆芸家/筑波大学芸術系准教授)
ジェイソン・ウェイト(インディペンデント・キュレーター)
東日本大震災5周年国際シンポジウム「大惨事におけるアートの可能性」
日時: 2016 年3 月4 日(金)18:00-21:00 (会場17:30)
会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
主催: 筑波大学
共催: 森美術館
後援: 文部科学省
協力: 国際文化会館
入場無料 定員:150名(先着順・日英同時通訳)
お問い合わせ先: 筑波大学創造的復興プロジェクト
E-mail: cr@geijutsu.tsukuba.ac.jp
URL: http://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/~cr/
茨城県震災復興シンポジウムで『いわきノート』上映&大熊町チーム展示
1月14日(木)、茨城県総合福祉会館で行われた茨城県震災復興シンポジウムにおいて、映画『いわきノート』の上映と、大熊町チームによる平面作品の展示が行われました。
このシンポジウムは筑波大学の社会工学類が中心となって取り組んでいる巨大地震プロジェクトの主催により、巨大地震に対する適応能力の向上を目指して福島や茨城を中心に様々な地域で行われています。このシンポジウムでの『いわきノート』の上映もかれこれ3回目です。
上映後には学生監督とスタッフによるトークショーが行われ、震災から5年、映画の撮影から2年経った監督たちの心境や、最近になって訪問した仮設住宅の様子の話、作品の今後に対する思いについて語られました。
また、会場のロビーでは大熊町チームが、いわき市在住のある家族の震災以降の行動を写真とテキストで記録した平面作品を展示しました。
シンポジウムにおける学術的な考察と、CRの活動におけるパーソナルな描写とのコントラストが、この災害をいろんな角度から考えるきっかけを生んでいるように思いました。(飯田)