体験・体感ラボでは12月9日につくば市の大曽根児童館でワークショップを開催しました。
開催にあたり、児童館の特色や子どもの対象年齢、また、開催する地域に関しての事前リサーチを行い、つくば市谷田部の地域性と創造性、そして身体性を組み合わせた人形劇のストーリーについて話し合いを重ねました。
ストーリー決めでは、今回江戸時代のつくばに実在した飯塚伊賀七という発明家を人形劇に登場させ、谷田部郷土資料館での見学もふまえ、「小田城」や「輪時計」「からくり人形」などをキーワードにサブテーマの検討を行いました。
結果として伊賀七の発明品であるからくり人形の部品が泥棒に盗まれてしまった、という導入から、皆でパペット人形を作って伊賀七を助けにいこう、という展開にまとまり、人形劇の練習、音響、パペット造りの材料選定、安全性の確保、子ども達への対応等、これまで実施したワークショップ経験も活かしながらの準備が進められ、本番を迎えました。
大曽根児童館の子ども達はとても元気で、人形劇のレスポンスやパペット制作も積極的に取り組み、泥棒のアジトへ忍び込み身体を動かす場面では、暗闇の中で障害物を越えながらスリルを楽しんでいる様子でした。
ワークショップを通じ、ラボのメンバー中でも大人と違って言語的な介入が難しい子どもに対して遊びや創造、表現が心のケアにつながるのではないかという新たな発見が生まれています。(芸術MC1年 長田)