創造的復興:視点構築論2・ 第9回

創造的復興:視点構築論2・第9回講義は現代美術家・演出家の高嶺格さんをお招きして「当事者性と表現」というタイトルでお話を伺いました。
アメリカの9.11テロを受けて作られた作品『God Bless America』、ビデオ作品『木村さん』、東日本大震災後の個展『高嶺格のクールジャパン』などについて講義していただきました。当事者であるという資格は、対象に関わった時間ではかるだけではなく、自らの意志で獲得してゆくこともよいのではないかとお話しされました。(赤木)

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結チーム 「WSに向けてのリサーチ完了」

今年度、10名で活動を開始した結チームでは、まず今年のWSに向けて去年、一昨年に「結の器プロジェクト」WSに参加してくださった方々の意見や感想を集めるリサーチ活動を行いました。
人数が増えたことを生かし、2チームに分かれご自宅を訪問したり、つくばから移転された方に電話でお話を伺ったり、CRの時間に学校にお越しいただき、リサーチを交えながら会話を楽しみました。リサーチをする中で、去年や一昨年のWSが楽しかったという嬉しい声や、知らない人と器をつくるより知っている人とつくりたい、器を贈るというのは気が重かった、など様々な生の声をいただき、改善余地を感じました。また、震災から4年が経過し個々の状況の変化や複雑化が垣間見えるリサーチとなりました。
さらに、リサーチと同時進行で実際に結の器を結チームのメンバーがWS形式でつくってみました。まだ結成したてのチームで、少し緊張していましたがWSを通して会話が弾み、すごく楽しく結の器を完成させることができました。
これらを元に、「やわらかな場所づくり⇨一人でできない器づくり」という目的が決まりました。今後はWSの具体的な内容や日程、広報についてさらに掘り下げて話し合い、固めていきたいと思います。(生物資源2年・吉田)

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創造的復興:視点構築論2・ 第8回

創造的復興:視点構築論2・第8回講義はホーメイ歌手・アーティストの山川冬樹さんをお招きして「身体と社会」というタイトルでお話を伺いました。
当日は急遽パフォーマンスの実演もしていただきました。
講義では、福島第一原発の事故が自分の身体と世界が物理的に繋がっているという何よりの証拠になったという経験から、見えないところを露にすること、距離を認識すること、遠くを想像することなどの必要性についてお話されました。(赤木)

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創造的復興:視点構築論2・ 第7回

創造的復興:視点構築論2・第7回講義はせんだいメディアテーク企画・活動支援室室長の甲斐賢治さんをお招きして「視点(は後で)構築論 ー 視点は動きながらつくられる(のではないかと思う)」というタイトルでお話を伺いました。
せんだいメディアテークでの活動の中に、被災した仙台市民や被災していない地域の人それぞれが、自身で考えながら被災地の様子を映像記録に残していくというものがありました。その時、果たして自分には被災地に入ってその様子を撮影する資格があるのだろうかという疑問を持つ人がたくさんいたといいます。
災害や大きな事故が起こった時に、当事者だけしかそのことを語れないというのではなく、被当事者であってもものを言える後ろ支えをいかに獲得してゆくのか、どのような回路で当事者に近づいてゆくのかが大切であるとお話されました。(赤木)

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空き空間チーム「取手アートプロジェクト(TAP)」視察

空き空間チームは5月15日に「取手アートプロジェクト(TAP)」の視察を行いました。
1999年にスタートしたTAPは、市民と取手市、東京芸術大学の三者共同により、芸術のまちを目指す取手市をフィールドに行われているプロジェクトで、「アート」という切り口からまちづくりを行っている事例として注目されています。今回は、空き空間チームの北条での空き家・空き地活用プロジェクトの参考事例として、見学をさせていただくこととなりました。
当日はスタッフの方から、空き家をアートで再生する活動など、活動内容の紹介をしていただいたり、事例の見学をさせていただいたりと非常に有意義な時間を過ごすことができました。
今回の視察で得た刺激を胸に、今後も活動を進めていきたいと思います。(社工4年 村中)
取手アートプロジェクトHP

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【予告】創造的復興:視点構築論2・ 第7回

創造的復興:視点構築論2・第7回講義はせんだいメディアテーク企画・活動支援室室長の甲斐賢治さんをお招きして「視点(は後で)構築論 ー 視点は動きながらつくられる(のではないかと思う)」というタイトルでお話を伺います。どなたでも聴講できますので、ぜひご参加ください。(赤木)

会場:筑波大学 6A棟208教室
日時:5月29日(金)12:15〜13:30

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創造的復興:視点構築論2・ 第6回

創造的復興:視点構築論2・第6回講義はissue+design代表の筧裕介さんをお招きして「ソーシャルデザイン:地域課題を解決するデザイン思考」というタイトルでお話を伺いました。
社会の様々な問題をデザインの力で解決してゆくというissue+designの活動を中心に講義頂きました。公助型社会から自助・共助型社会へ変換するためには、人々の参加意欲が必要であり、参加したい気持ちを起こすムーブメントをつくるのが、デザインやアート、美しさの力である。というお話はCRの活動にも共通するものだと感じました。(赤木)

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