10月19日(日)「結の器プロジェクト2014」食事会
ワークショップにご参加いただいた方々、招待状として器を贈られた方、去年の結チームメンバーにも集まってもらい、食事会を開催いたしました。
今回のプロジェクトで制作した碗と桜柄の杯を使い、食事を通じて交流しようという目的で行いました。
自主的に集まってくださった参加者の方々と一緒に料理を作りました。けんちん汁、福島県の郷土料理であるひきな炒りなど、予定していた料理に加え、参加者の方から里芋、サツマイモ、小松菜などたくさんの野菜や、手作りの料理を差し入れていただきました。元気いっぱいな参加者の方々に料理を教えていただきながら、和気あいあいとした雰囲気のまま、食事会に臨む事が出来ました。食事会ではごはんを食べながら、自分の作った器について振り返ったり、器を贈られた方が返してくれた言葉、器を見た方の反応、震災、原発事故から3年半経過した避難の近況、最近気になっている事、趣味の話までたくさんの事を話題にお話しすることができました。
最後に次回もぜひ参加したいと仰ってくださる方もおられ、ほっとしたと同時に次回に向けて引き締まる思いも感じました。今回のように器作りを楽しんでいただけると共に、「結の器」らしさを更に出していけるプロジェクトを続けていければと思いました。今回の交流で学んだことを今後にいかせるようにしっかり話し合っていきたいと思います。
(芸術3年 野口)
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空き空間チーム 北条での野外映画上映会を終えて
10月18日(土)に、北条商店街の旧劇場(空き地)にて野外映画上映会を開催しました。
春学期に行った空き地・空き家の調査の後、空き空間を活用した取り組みができないかと考える中で北条の商店街にかつて劇場(映画館)があったことを知り、また地域の方々が劇場の思い出について活き活きと語る姿に心を動かされ、このイベントの実現に向けて動き出したのでした。
北条商店街がすごく賑やかだったという昭和の時代の思い出を、世代を超えて楽しんでもらい、これからの北条のまちづくりにつながってほしいという思いを込めて企画を考えました。そのためのオリジナルムービー『思い出の北条』の作成、昭和の焼き芋づくりに挑戦するなど、予想以上に準備は大変でしたが、当日は地域の方々がたくさん足を運んでくださり、焼き芋や甘酒の振る舞いも好評で、イベントとして大変良い結果を得られました。
『思い出の北条』の撮影・インタビューへのご協力だけでなく、地域の方々には当日の設営、片付けまで大変お世話になりました。また上映のために物品をお借りするなど、たくさんの方に支えられてこの日を迎えることができたと実感しています。少人数のチームでそれぞれ分担して進めた準備期間も含め、私自身とても良い思い出をつくることができました。
白黒の映画は子どもにとっては分かりづらかった…との声など、地域の方々の感想や新たな要望をふまえて、今後さらなる、空き空間を活かした地域の活性化につなげていければと思います。
(教育4年 下田)
空き空間チーム 野外映画鑑賞会のお知らせ
結チーム「結の器ワークショップ 第3回」
9月28日(日)
「結の器プロジェクト」3回目は、焼き上がった器のお披露目会、そして「桜柄の杯」を贈る会を行いました。
今日の作業はまず、器の窯出しでした。器は前回のワークショップでかけた釉薬がつやつやと透明なものになっていて、粘土の質感から硬質な陶器の質感へと様変わりしていました。参加者の皆さんは窯から出したての自分の器を見て、返す返す手の中でまわして形を確かめ、焼き上がる前と焼き上がった後の差を楽しんでいただけたようでした。仕上げに器の底の高台をきれいに整え、いざお披露目です。
みなさん各々の器を写真で撮ったり、出来上がったものを近くの方と共有して感想を話しあったり、「ここを頑張ったんだよなあ〜」と器作りを振り返ったりと初回ワークショップのときと比べても、参加者同士の間で話が弾んでいるようでした。完成披露の記念撮影の際は、ペアの方と互いの器を、ひとつの「結の器」にして一緒に写っていただきました。みなさんとても良い笑顔でした。
次はいよいよ器を贈る会です。
今年からの新たな試みである器を贈る会。参加者の方が作った器を届けたい方へ、10月19日に行われる食事会の招待状として、思い思いにしたためた手紙を添えてしっかりパッキングをして贈ります。
奥様に贈られるという方や、みなさん様々な思いがあるようで、とても楽しそうに作業をしてくださり和気あいあいとした雰囲気の会になりました。パッキングを終えた後は「できたばかりの器が行ってしまうのは少し寂しい」と仰ってくださる方もいました。そして締めに参加者から作品に関する感想や今回の制作について話をいただきました。「世界に一つしかない器ができた」との言葉が強く印象に残りました。最後にスタッフから今まで参加していただいた事への感謝、無事に終わった事への達成感などを話させていただきました。今日の活動は、復興に向けた様々なものが込められていたような気がします。みなさん最後は笑顔で帰られていきました。
器作りのワークショップは今日で終わりを迎える事が出来ました。今までスタッフでミーティングを重ね、どうしたら上手くいくものかと悩む事も多かったのですが、大きな失敗も無くやり遂げたことは非常によかったと思います。
次は10月19日に控える食事会になります。今まで作った器を持ち寄り、美味しいものを用意して、参加者もスタッフも一緒に楽しめるような会にしたいと思います!
(芸術3年 野口)
結チーム「結の器ワークショップ 第2回」
結の器プロジェクト」第二回目の今回は、参加者の皆様と、釉薬掛けと本焼きの窯詰めを行いました。今回も皆様やる気満々で器作りに臨んでいました。
まず、参加者の方は自分が作った器と一週間ぶりの再会をしました。素焼き前と、素焼き後の器の変化に驚いていました。また杯の桜模様が、器の表面に、きれいに出ていたことにとても喜んでいました。
今回は石灰3号釉という、高温(1250℃)で透明になる釉薬を使用しました。釉薬掛けは素焼きされた器に、一度できれいに釉薬を掛けなければならないので、なかなか苦労している方も多かったです。参加者の方々は、器に釉薬をつける緊張の一瞬を感じて楽しんでいるようでした。
釉薬を掛け、どれが誰のつくった器か分かりにくくなってしまいましたが、来週の本焼き後には、世界に一つだけの個性ある器が完成します。参加者の方々には、来週を楽しみに、窯詰めをしていただきました。
来週9月28日は、完成した器のお披露目会をします。また、完成した器を招待状として、大切な人を食事会へ招待する、器を贈る会を行います。
来週も、思い出に残る楽しいワークショップにしていきたいです。
(芸術3年 永野)
結チーム 窯入れ
結チーム「結の器ワークショップ 第1回」
9月14日(日)
爽やかな秋晴れの下、結の器ワークショップ第1回が行われました!
福島県の双葉町、富岡町、樽葉町などから来られ、つくば市に住まわれている方々、つくば市在住の方、今回は留学生の方も参加していただき、賑やかな会になりました。今年は参加者の半数以上が、去年に参加してくださった方々で、「今年こそもっと上手く作りたい!」と意気込んでくださり、とても嬉しく思いました。
ワークショップ1回目の器作りということで、杯と碗をそれぞれひとつずつ、2つ割りの石膏型を使って作りました。
2人一組でペアを組み、石膏型の半分ずつを使って原型を作っていきました。はじめに制作した杯の方は、私たちスタッフがあらかじめ作っておいた桜柄の練り込み板を、碗の方はピンク色の粘土と白土を使って、模様を自分たちで考えながらオリジナル粘土板を作り、形を整えて、石膏の型の形に落としこんでいきました。そして2人の型を合わせ、最後に高台をつけて完成しました。
参加者の方は、それぞれの模様を考えるとき、初めて会う隣のペアの方と熱心に話し合っていたり、スタッフは作業の過程で困っていそうな方がいたら声をかけにいったりと、ワークショップはお互いに会話の絶えないものになりました。
参加者の方々が、学生による作業のデモンストレーションを見ながら「おお〜っ」と歓声をあげてくれた事、この部分はこんな工夫をしたと丁寧に話してくれた事、震災やこれからの生活に対して思う事など、器作りを通して器のことだけでなく、震災、被災、今の生活、これからのこと、様々なことがつながって見えたように感じました。
今まで会議を重ねて、何をするのか、何がしたいのか考え、淡々と準備を重ねながらこのワークショップの日を何とか迎えることができました。それぞれのスタッフがそれぞれの仕事をしっかり行ったおかげで良い1回目を迎えられたと思います。
次回は来週の9月21日(日)です。今回作った杯と碗の釉薬付けを行います。次回もみんなで楽しいものにしていきたいと思います!
(芸術3年 野口)
エンパシーチーム「抱きしめて、いわき」
エンパシーチームが7月18日にいわき駅周辺でおこなった、第1回目のフリーハグの様子が
youtubeにアップされました。ぜひご覧ください。(赤木)
【「抱きしめて、いわき」とは】
いわき市内で活動をおこなう中で、様々な分断があることや人それぞれに問題意識が異なることを知りました。「いわきに住んでいる人たち」と「いわきに来ている人たち」そして「いわきからはなれている人たち」をつなげたいと考えました。立場や問題意識が異なる中でも共有できる思いを表現するものとして、このフリーハグを実施します。そしてその様子を映像化し、配信することで「いわきからはなれている人たち」にも共有感を届けます。
『いわきノート』の新企画「リレーボイス」が始動
映画『いわきノート』の新企画「リレーボイス-目指せ47都道府県制覇」がスタートしました。
「リレーボイス」は、任意の知り合いに『いわきノート』をリレー方式で見てもらい、次の人へと繋いで日本全国の方に『いわきノート』を届けるためのネット上の企画です。また、この企画では参加者を通じて各地での自主上映開催のきっかけとなることも目指します。
「リレーボイス」のサイトでは、リレーの状況を随時中継していくと共に、参加して頂いた方からの感想をご紹介して参ります。
現在、47都道府県制覇を目指して3ルートで展開中です。
映画を通じた感想や声の繋がり、更にそこから人と人とのつながりが生まれることを期待します。(飯田)
>> リレーボイス-目指せ47都道府県制覇
情報発信チーム 広島リサーチ
映画『いわきノート』をより多くの人に発信すべく活動を行っている情報発信チームが、広島市での上映会開催に向けて、8月21、22日と現地視察を兼ねた打ち合わせに行ってきました。
広島での上映は、広島大学の復興支援学生ボランティア団体「OPERATIONつながり」と共催という形で企画を進めており、顔合わせとなる今回の打ち合わせでは、お互いの活動の紹介と、上映会のテーマについて意見交換を行いました。
また、広島市在住の漫画家、西島大介さんにも上映会にご協力いただけることになり、共通のテーマのもと西島さん、つながりさん、いわきノート共同監督と、それぞれの立場から震災を語るトークセッションを上映後に行う方向で計画を進めています。
打ち合わせ後には広島市内を巡り、原爆ドームや平和記念資料館を訪れました。原爆による放射線被害の問題に触れて、広島という地で『いわきノート』を上映する意味についてもう一度メンバーで共有する必要を感じました。(飯田)