設立主旨
近年の科学の発展はめざましく、その成果が国民生活にも反映されるようになってきました。ただ、新たに発見・発明した科学の成果が画期的で斬新であるほど、それ以外の分野の人がその原理や本質を理解するのが難しくなっています。より素晴らしい成果を生み出すためにも、その成果を国民生活により有益に反映させるためにも、他分野の研究者、行政関係者、企業開発者、さらには一般市民が、さまざまな科学研究の成果をより深く理解できることが望ましくあります。
「百聞は一見にしかず」という言葉通り、優れたイラストレーションやムービーは、ものごとの理解を助けます。優れた作品の作成には基本となる技術やノウハウが必要ですが、多くの科学者・研究者は、科学の探究に精力を費やすため、力を注ぎ切れていないのが実情です。芸術領域においては、作品作成技術の向上やノウハウの蓄積は近年非常に高まっていますが、科学者や研究者が、芸術分野の人材と交わる機会がないため、活かされていません。
芸術領域の視点からも、生命科学・化学・農学・工学等の科学領域は魅力的な題材です。また、動物解剖ま