授賞式:2015年2月1日(日)14:00
結果発表
選考委員:筑波実験植物園:岩科司(園長)、田中法生、松本直子
筑波大学adp12:木村浩
ぷらんた:李冠群、楊陽、江崎可音
応募総数 294点(応募者71名)
2014年12月17日に選考会を行い来園者賞以外の賞を決定しました。
最優秀植物園賞
小川成人『大変身の証拠』
作者のコメント:
かわいい花だとおもっていたゲンノショウコ(現の証拠)が、秋にこんな姿になっていとは!想像もつかない変身ぶりに、ビックリです。
選考コメント:
植物で最も目立つのは花であり、撮影対象は花になることがほとんどです。しかし、この作品では、とても小さく色も地味な果実が、たねを飛ばした後の様子が撮影されており、その着眼点が素晴らしいと感じました。小さなものが2つ並んでいるという難しい被写体にも関わらず、フォ−カスも色合いもきれいに撮影されているところも評価しました。小さな世界に隠れた美しさがよく表現されています。
準優秀植物園賞
藤田雅也『舞い降りた花』
作者のコメント:
クマガイソウの一輪に光が射し、まるで花が舞い降りたかのようです。
選考コメント:
被写体としては一般的ですが、薄暗い場所に光が差し込んだ瞬間を、とても上手に撮影されています。光のぐあいが絶妙で、クマガイソウの唇弁が透けて見える様子が精緻な印象を与えるとともに、神秘な印象も与えています。とても美しさと生命感にあふれた作品です。
ぷらんた賞
田中孝子『彼岸花』
作者のコメント:
お彼岸の日に撮影しました。彼岸花ってほんとうにお彼岸に満開になるですね。真っ赤な花畑の上をアゲハがひらひら舞っていて幻想的でした。
選考コメント:
全体の画面が赤に染められて、ヒガンバナの中に泊まる黒アゲバの赤と黒のコントラストを見ました。ぼかし表現は写真を見る人に黒アゲバ注目させ、浮きたせる効果を持っています。色合いも奇麗に撮影されています。撮影対象の美しさがよく表現されています。
筑波大学adp賞
冨田由紀『初秋』
作者のコメント:
初めて見る葉の模様、透かして見たらキレイな葉っぱでした。
選考コメント:
透き通った美しい空間、巧みに構成された構図をうまく切り抜いたデザインセンスのある作品です。
来園者賞
奥山雄大『何が見える』
作者のコメント:
主催:筑波大学adp14 共催:国立科学博物館筑波実験植物園